宝塚歌劇のベルばらについて語りたい①
宝塚歌劇団でのベルサイユのばら上演から50年ということで、衣装デザイン原画集と大劇場での全上演作品のダイジェストBlu-rayを手に入れた。それを見ていたら、急に宝塚歌劇のベルばらについて語りたくなったので、勢いでブログを開設してしまった。
私は今年27になる女だが、宝塚歌劇との出会いは、22年?ほど前の話になる。
私の母が宝塚ファンで、日向薫さん→紫苑ゆうさん→麻路さきさんの時代で贔屓にしており、四国の田舎から宝塚、東京と足繁く劇場に通っていた。
私が生まれる少し前から行かなくなったが、宝塚歌劇自体は、まあずっと好きで、ある程度は知っているような状態だった。
そんな母が、おそらくNHKで放送されたものをビデオに録画していたおかげで、幼稚園の時には、宝塚歌劇というか、宝塚歌劇の『ベルサイユのばら』がとても身近なものだった。
ちなみに、『第二次ベルばらブーム』(平成元年〜平成3年)の4作品である。
少し汚い言葉になってしまうが、まあ、なんというか、ほんとうに腐るほど観た。特に、小学生の低学年の頃なんて、毎日観ていた。公演だけではなく、先に流れる座談会とか、インタビューとかもめっちゃ観た。最終的には、ビデオテープを巻き戻したら少しの間モノクロになるくらい観た。
母親のエプロンとか借りて、マリーアントワネットになったりもしたし、『青きドナウの岸辺に』とか『我が名はオスカル』とか、信じられないくらい熱唱してた。シャンシャン作って、パレードごっことかもした。※全部1人です※
高校一年生の時に、初めて生でベルばらを観た時は、もう思い残すことはない……!!とか思ったし、その次の年に、朝5時に家を出て当日券を買い、念願だったオスカル編を劇場で初めて観た時は、プロローグの小公子の歌『♪巡りきて三度、咲く薔薇の花〜♫』を聴いた時、おお!生まれてきてよかった〜!!!!!と思い、大号泣した。
まあ、とにかく、私のヅカオタの原点というか、私の人生にオタクという選択肢ができるキッカケになったのが、宝塚歌劇の『ベルばら』なのである。
ヅカオタをやっていると、ベルばらに対しては、古典的だとかいうような意見もあるし、確かにそう思うところもある。まあ、私みたいな宝塚歌劇のベルばら絶対正義みたいな人もいれば、ちょっと……っていう人も居るよね。それは人それぞれなので、全然気にしていない。
まあ、大人になってから観たら、ちょっとうん???みたいなとこ結構ある……けど、それも含め宝塚歌劇、最大のヒット作のベルばらなのだ!!!!!と思っている。
ということで、これから何回に渡るかは未定だが、宝塚歌劇のベルばらについて、多方面から余すことなく綴っていきたいと思う。なお、余すことなくというのは、あくまで私の感覚によるもので、すべての内容は、私の独断と偏見による個人的意見であるので、その点はご理解いただきたい。
なお、本公演についてのみである。地方公演とかまでやりだすと、一生終わらなそう……。
◾️第一次ベルばらブーム(1974年〜1976年 4作品)※この年代は、特集版やダイジェストなどで目にした内容となりますので、以降の年代と比べると薄い内容です。
○1974年月組公演 フェルゼンとマリーアントワネット編○
記念すべき!!!初演!!!!!宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』爆誕!!!!!!!!!!
初日を迎えるまでは、原作ファンらしき人物からの脅迫文などが届いたりしていたらしい。オスカルの瞳に星を飛ばす……?確かに、オスカルって瞳キラキラしてる!!!(これらの情報は全てNHKの『プロジェクトX』より得たものです。プロジェクトXも腐るほど観ました!)
初風諄さんのマリーアントワネット歌うますぎ。
わたしが、特に好きな、オスカルとアンドレをメインにした物語爆誕!!!!!初演でオスカル役を演じた榛名由梨さんが、アンドレ役を演ったのが激アツポイント!安奈淳さんオスカルとのコンビは奇跡。名シーン“今宵一夜”がこちらの公演から登場。あのシーン、あんなにも体勢がきついなんて……(NHK『プロジェクトX』より)。ガラスの馬車で天国に行くのもいいよね!
麻実れいさんのアンドレ、色気がヤバすぎるし、影のある感じとか、1番原作に近いと思っている。汀夏子さんのオスカルの、気性が荒い感じ、かなり原作に近いような。
○1976年星組/月組公演 フェルゼンとマリーアントワネット編○
鳳蘭さんのフェルゼンが遂に登場。初風アントワネットとのコンビは、とにかく華やかでゴージャス!!初風淳さんは、このアントワネット役を花道に退団。
◾️第二次ベルばらブーム(1989年〜1991年 4作品)
バブル景気の影響もあり、第一次ベルばらブーム以上に豪華になってて、衣装はさることながら、化粧がほんと凄い!めっちゃ目の周りが青い!!
杜けあきさんのアンドレと、一路真輝さんのオスカルがお似合いすぎる。あと、2人とも歌がめちゃくちゃ上手い。プロローグが特に好きすぎて、プロローグだけで500回くらいは観た。杜アンドレの包容力が、宇宙規模。
フェルゼンは他組からの特出トリプルキャストだったが、私が観てたのは紫苑ゆうさんフェルゼン。お似合いとかのレベルではなかった。あれはフェルゼン。紫苑ゆうさんがやってるフェルゼンではなく、あれは生き返ったフェルゼン。
鮎ゆうきさんのロザリーの健気さったら、本当に可愛い。見た目はもちろんだけど、一生懸命なところがまたロザリー。
あと、海峡ひろきさんのジェローデルと、轟悠さんのアランね。こちらもどんぴしゃキャスト。
フィナーレの「愛の柩」を歌う紫苑ゆうさん、マジでヤバい。かっこいいとかのレベルではなくて……チーン
そしてこの時の雪組、めちゃくちゃ歌上手い。パレードだけ観ることとかもあった。
〈その他印象的なシーンなど〉
・ロザリー出生にまつわる、ポリニャック夫人関係エピソードあり。
・黒い騎士とアンドレとの決闘シーンあり。
・プロローグでばらの歌手として歌う矢代鴻さん歌うますぎる。
○1989年星組公演 フェルゼンとマリーアントワネット編○
当時コスチュームの星組と云われていた星組で上演。日向薫さんフェルゼンと毬藻えりさんアントワネットが、もう、本当にゴージャスすぎて、目がギラギラして痛い。宝塚歌劇史上、一番ゴージャスなコンビ。こちらもオスカルが他組からの特出複数キャストで、私が観ていたのは、大輝ゆうさんのオスカル。まあ、これが本当に美人!!
そして、真矢みきさんがなんとジェローデル役で特別出演。これがまたカッコいい!!
あと、この公演で頻繁に歌われていた「ばらのスーベニール」が私は大好きなのだ!!!!!
〈その他印象的なシーンなど〉
・花愛望都さんジャンヌのシーンが衝撃的。
・日向フェルゼン、鬘が似合いすぎている。原作に近づけながらも、自身に合った鬘。
続きます。